厚生労働省で意見陳述を行います

意見書を投稿していただいたみなさん、ありがとうございました。

このホームページにおいて、6月26日付(7月8日締め切り)で、「厚生労働省『身体障害認定におけるペースメーカ等に係る評価について』の意見募集」を行いましたところ、何人かの方から熱心な投稿がありました。
それらに共通しているのは、参議院予算委員会(2012年)の中での「1級障がい者なのにゴルフをしている」云々を大々的に取り上げ、それをペースメーカのみならず、ICDやCRT-Dまでも障害等級見直しのきっかけにしていることに対する憤りをはじめ、以下の点に関するものでした。

  1. ペースメーカは装着することによって日常生活が改善するが、ICDは基本的に変わらないにもかかわらず、なぜ同じものとして扱われようとしているのか。
  2. 運転免許では一度作動すると1年間運転ができなくなるという厳しい改正が行われ、これについては、ペースメーカが対象になっていないのに、つまり、別のものとして扱われているのに、障害等級見直しの件では、同一に扱われるというのはなぜか。
  3. 自動車の運転以外にも仕事や日常生活、社会活動で大きな制限を受けていることが、十分に理解されていないのではないか。
    そして、障害者1級を変える必要はないというのが、多数の結論でした。

 

厚生労働省と意見交換

これらの意見書の提出を兼ねて、7月11日厚生労働省の担当(森岡課長補佐、青木係長)と意見交換を行いました。友の会からは、長谷川、西嶋、麻戸の各役員が出席し、10時から11時まで1時間にわたって意見を述べました。
まず、当日持参したICD患者の皆さんからの意見書を提出するとともに、意見書で述べられていることのほかに、認定基準として使われる「メッツ」についての疑問や、「3年後見直し」については、発作が起きてICDが作動した時でないと平時に認定しても意味がないのではないか、等と意見を述べました。
そして、友の会として、近日中に意見書をまとめ提出するので、ワーキンググループの先生方に配布していただくよう要請しました。
 

ICD友の会意見書とワーキンググループでの意見陳述

ICD友の会役員会(8月3日)で議論を行い、8月7日に友の会としての意見書(このホームページに掲載)を提出しました。この日も厚生労働省からは森岡課長補佐、青木係長が出席され、友の会からは長谷川、西嶋、麻戸、福本の各役員が出席し、主要には意見書の説明とそれに基づく見解を述べました。
私たちにとって不安だったのは、奥村先生を除いた先生方には、ICDとペースメーカの違いについて十分に理解いただいていないのではないかということでした。この点についてもよく伝えていただくよう、要請しました。
こうした私たちの働きかけを受け、当初は予定されていなかった第2回ワーキンググループ(8月19日)での意見陳述が行われることになり、代表1名が意見を述べることになりました。
直接患者当事者が意見を述べることは非常に意味のあることで、この決定は高く評価したいと思います。そして、患者の声を直接聞いて、適切な判断を頂きますよう、ワーキンググループの先生方にお願いしたいと思います。

ICD友の会
会長 長谷川三郎


障害認定の認定見直しに関する意見書
 ICD友の会より、厚生労働省に提出した意見書です。(PDF形式、印刷可/編集不可)

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